【デグーの病気記録】斜頸の原因と症状とは|通院から自宅でのケアまでを記録しました

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エリ

元美容部員の転勤族妻
7年で5回の引越し=かなり消耗気味
夫婦2人暮らし

買ってよかったものや誰かの役に立てばいいな、ということをたまに書いています。

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こんにちは、エリです。

デグー飼育歴がもうすぐ7年になろうとしています。

これまでで一番大きな病気といえば角膜炎です。
【デグーの病気】角膜炎になったときの経緯【発症から完治までを記録して思うこと】

しかし今回、「斜頸」といういままで聞いたことのなかった症状に悩まされました。

いまはかなり元気になって、まるであれは嘘だったか?と思うほど。

しかし「斜頸」についての情報が少なく

いろいろ調べてみてもよくわからず不安になる一方でした。

そんな中で先輩飼い主さんのブログにはとても元気づけられました。

わたしも不安になっている方の力になればと思い、

このブログに記録したいと思います。

※個人的に調べた内容も含んでいます。
必ずしも症状の完治につながるとは限りません。

参考程度にしていただいて
病院での診察をおすすめします。

 



斜頸は耳の炎症が原因


出典:https://www.arex-119.com/endoscope-info/308/

 

耳の病気は炎症の起きている場所によって

  • 外耳炎(耳介と耳道の炎症)
  • 中耳炎(鼓膜の奥)
  • 内耳炎(中耳よりも奥)
原因としては、感染によるもの(細菌、カビ)、アレルギーや腫瘍などがあるそうです。

わたしたちが耳掃除のために綿棒を入れても平気な範囲=鼓膜の手前くらい(外耳)

鼓膜より奥(中耳)

中耳よりも奥の三半規管などがある場所(内耳)

つまり、耳の奥が炎症すればするほど症状が重くなります。

その中でも斜頸は内耳に問題があるようです。

デグーではありませんが

動物の耳を専門にしている病院のHPがわかりやすかったので

詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。
どうぶつ耳科専門クリニック主の枝

こむぎの症状

初期の症状

  • 顔を傾ける
  • ケージの中で同じルートを繰り返す

この症状は次の日には普通通りに。

当時は斜頸の症状とは気づきませんでした。

初期の症状から2ヶ月後

おやつを食べた瞬間、うずくまり横にコロンと倒れました(意識あり)

このときは食べ物をつまらせたのだと思い

あとからこれが斜頸の症状だったとは思いもよりませんでした。

すぐ病院に行き、口の中を診てもらいましたが

特に異常はないし、つまらせている感じでもないとのこと。

なにごともなかったようなこむぎ。

その後、家に帰っていつも通りに。

 

しかし、ご飯を食べようと口にご飯を入れたらまたコロンと倒れてしまいました。

「 これは口の中の問題ではないかも 」

その後は顔を左に向ける仕草をしていました。

瞬間的ではなくずっとです。

なのでほとんど寝れていないと思います。

結構ぐったり。

わたしも心配でほとんど寝られませんでした。

そのときの症状を動画にとっていました。
クリックすると見られます。
動画:当時の症状

次の日

朝一で病院へ。

先生に症状を話すと

「 昨日、口を診たときは特に問題がなかった。耳に問題があると思う 」

耳の中に綿棒を入れてみると

両耳が真っ黒に汚れていて、左耳は綿棒に血が出ていました。

なぜ顔を左に向けるのか、納得しました。

斜頸

先生の診断

耳の中が炎症しているせいで顔を傾ける症状が出ている

「 原因は不明。
でも耳の中が汚れていたから
おそらくマラセチアという菌(カビ)が悪さをしているのではないか 」

処置

  • 耳のお掃除(綿棒を湿らしてお掃除)
  • 炎症のない右耳も汚れていたので両方
  • 耳に薬を入れる(液体のもの)

飲み薬

  • 抗生物質

 

その後はよくなったり悪くなったり

病院に行ってから3日くらいは本当に目が離せませんでした。

これが介護か・・・

 

方向感覚が鈍っているのでいつものケージには入れず

移動用のキャリーにいてもらいました。

ご飯を食べず、大好きなベジドロップも食べません。

斜頸の症状は少しずつ落ち着きましたが

なんだかだるそうに寝たり起きたり。

寝ていると思ったら急に警戒音を出してなにかを訴えかけます。

サーモスタットを設置していましたが

プラスで電気ヒーターをつけると落ち着き少し寝てくれました。

たまに出たそうにしているので出してあげると

いつも歩いているコースなのにぶつかります。

そして怒ります。

障害物が認識できていないようでした。

やはり平衡感覚が鈍っているのではないかと思いました。

危なくないように常に観察。

4日後

ピロピロと鳴くようになり食欲も少しずつ出てきました。

これは回復に向かっていると思っていると

夜中に急に警戒音

うずくまったところを手のひらに抱いて落ち着かせました。

すると急に旋回

結構早いのでびっくりするし、本当にこわい。

犬が自分のしっぽをくわえようとぐるぐる回っているイメージ。

このまま死んでしまうのではないかと思うくらいです。

声をかけながらヒーターの前で抱いてあげます。

うとうとし始めたのでケージに戻します。

結局それから朝まで寝てくれました。

7日後

かなり元気になり、いつもどおりの様子に。

ただ体重はかなり減少。

205g → 184g

この日は病院の日。

左耳はまだ少し血がにじんでいました。

元気になったようにみえて、まだまだ治るのには時間がかかりそう。

先生に保定されたくなくて逃げ回りゲッソリ。

前回と同じ処置をしてもらい終了。

帰宅後、いつもはこんなことしないのに

砂浴び容器の中でふて寝・・・

ただでさえ体力が落ちているのに抵抗したので

かなり疲れたのだと思います。

その後の投薬治療

  • 抗生物質(シリンジで0.5ml)
  • 外用薬(耳薬)
  • 整腸剤(病院で粉末にしてもらったもの)

念の為、耳薬ももらいましたが

これは保定しながら入れなければいけません。

こむぎは保定が大嫌いです。

でも逃げ回るこむぎも先生には敵いません。

わたしもつかみ方をレクチャーしてもらいますが

「デグーって液体?」

と思うほどニョロニョロと手のひらから逃げます。

なので耳薬は諦めて内服薬メインで治療しました。

外用薬と併用した方が治りが早いと思いますが

こむぎに保定はかなりストレスのようです。

日に日に回復している姿をみて

また悪化するようだったら病院へ行こうと思いました。

安定するまで1ヶ月くらい

食欲が出てて、まわし車も乗るように。

特に耳を気にする様子はなく、歩行にも問題はなさそうでした。

ただ食べていても体重がなかなか戻らず

増やすのは結構時間がかかると感じました。

普通は太るのは簡単だけど痩せるのが大変なんだよ・・・?

 

その後もピルピルとご機嫌なので

これ以上体重が落ちないようにだけ気をつけるようにしました。

突然、偏食になる

小さい頃から食べていたペレットに興味を持たなくなりました。

今回の出来事でなにかしら

こむぎの中で食べ物も好みに変化が出たみたいです。

それからはペレット探しの旅に出て

やっとお気に入りのペレットをみつけることができました。

病気になる前よりカリカリ食べています。笑

それがこちらのデグーレシピ。

あまり見たことがないペレットでしたが

マルカンさんから出ているので安心。

でも余ったペレットは何種類にも・・・
【デグー】余ったペレットの活用法〜捨てるのはちょっともったいない時の活用法はこれ

あってよかったもの


出典:https://meni-one.com/detail_01B-symptom/1-3_vegesup-exotic.php

薬をシリンジで飲ませるとき

これに混ぜるとよく飲んでくれました。

むしろ欲しがるように。

これのおかげでこむぎもわたしもストレスなく投薬ができました。

みどり色の粉末で、少しだけ水を加えるとコネコネできるので

お団子状にしてあげても食べてくれます。

そのままでは薬を飲んでくれない子も

こういったお助けアイテムがあるとスムーズに飲んでくれます。

なにか見つけておくといいかもしれません。

ちなみにこのベジタブルサポートは

水溶性と不溶性の食物繊維が豊富で

草食動物にはかかせない栄養素がぎっしり。

腸内環境をよくしてくれます。

具合が悪いときはチモシーやペレットもあまり食べられない子が多いと思うので

そんなときこれはすごくおすすめです。

角膜炎のときは吸水ボトルに混ぜていたので摂取効率が悪かったので

あのときこれを知っていればと後悔しました・・・

その子にあった治療法を選ぼう

角膜炎のときと一緒で、外用薬は断念しました。

抗生物質と栄養のある食べ物で様子をみることに。

先生とも相談して決めました。

結果的に回復しましたが

本来は両方から治療すべきだと思います。

やはり内側からだけで治すのは時間がかかるので・・・

キズにも軟膏を塗った方が早く治りますよね。

しかしこむぎは耳に薬を入れられる+保定が

かなりのストレスになりました。

治った頃に背中に小さなハゲを見つけたので
やはりストレスだったのだと確信。(いまはふさふさ)

どの選択も間違いではないと思う

「 元気になってもらうためにはどんな治療もいとわない 」

飼い主なら当然の考えだと思います。

でもわたしはこむぎの性格を理解しているので

なるべくストレスのない治療法

これを選択しました。

ほかにも、もうすぐ7歳という年齢も考えて

  • 無理な治療はしない
  • できるだけ快適に過ごさせてあげる

こう決めていました。

それでも結果的に回復したのは本当によかったです。

【まとめ】まずは病院へ。自宅でのケアも大切

当時は

「もしかしたらこのまま・・・」

なんて最悪の事態を考えてしまったくらい深刻でした。

でもきちんと病院で治療すれば回復することが多いです。

繰り返すこともあるそうですが・・・

これからもしっかり見守っていきたいと思います。

飼い主さんのデグーちゃんもよくなることを願っています^ ^


⬆︎薬がきらいな子に本当におすすめ